2011年11月26日

ーーー独立30周年を記念して綴っています。ーーー
 
【職人の営業奮戦記】(2)
・・・家族・・・2 


一か月近く経っても母の容体は改善せず、むしろだんだんひどくなっていくような気がした。

病院に相談しても明確な説明はない。

母の兄弟や私の兄弟も心配し病院を変えてみたらどうかということになり、思い切って退院させ、他の大きな病院に検査入院させた。

このころは一旦入院するとなかなか他の病院へ移るのは難しかったので結構勇気がいることだった。

検査入院一週間後結果が出た。

父と私は看護婦さんから病院の一室に案内され、レントゲン写真を見ながら先生の説明を聞いた。

胆のう癌だ。

しかも、余命半年から1年と言い渡された。

私はそれを聞いた後の先生の言葉はほとんど耳に入らなかった。

父が熱心に何かを聞いていることは記憶がある。

先生と話し合った結果、このころは癌の告知は本人にはしないのがほとんどだったので、私たちも告知はしないことにした。

病室に行ったが母の顔をまともに見ることができない。

父がもっともらしい嘘を言っていた。

まわりから「なぜもっと早く・・」と聞こえてきたが、父と私が最もそれを思っていた。


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