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2011年10月02日

叩いてめおとし

ーーー独立30周年を記念して綴っています。ーーー
 
【職人の営業奮戦記】(1)
・・・独立前夜・・・⑪ 


有田焼が信頼されるわけのひとつに検品の厳しさがある。

まずは窯元で一度検品され、さらに仕入れた商社の方でも検品がされつら物(規格外)として落とされる。

商社の検査人が二級品と言えば窯元はそれを認めざるを得ない。

その結果で一級品と二級品の仕入れ値が変わってくるので窯元と商社は信頼関係がないとうまくいかない。

この厳しい検査があるからお客様の信頼がある。

検品の仕方は小さな鉄の棒で焼き物をチンチンと叩いて音の違いで見分ける。

見た目では分からないひび割れも叩いて音を聞くと、割れていないものは澄み切った音が出る。

割れていると鈍い音になる。

この作業を「めおとし」という。

もちろん見た目の検品もあり、歪み、傷、汚れなどを認入りに見る。


伊万里の大川内山(おおかわちやま)に鍋島藩の御用窯だった窯三十数件が今も脈々と焼き物を作り続けている窯元群がある。

その入口に「めおとしの塔」と呼ばれる磁器で作った14個の大きな風鈴状の伊万里焼があり、川にかかる陶工橋を渡ると自動で叩いて鳴る澄んだ音色は「残したい日本の音風景100選」に選ばれ、訪れる観光客に喜ばれている。



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