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2009年07月08日

独学秘話(7)

酸化焼成はなんとか半年くらいで出来るようになりました。

次は還元焼成です。(窯の中の酸素を抜いて焼く方法)

伊万里焼の白い肌はこの還元焼成で焼かれています。

実はこれが難しいのです。

最初に買った窯(電気炉)は初心者と言うことで、小さな窯を入れたのですが、本格的に陶芸をするには小さすぎました。

一度に焼ける作品の量が少ないのも問題だったのですが、もっと、重要なことは、小さいがゆえに窯の中の変化が敏感で、かえって難しかったのです。

私の窯の還元焼成は、不完全燃焼のガスを入れて酸素を抜くのですが、小さければ小さいほどほんの少しの変化に反応します。

例えば、ガスを入れる穴からほんの少し風が入っても、中の作品が還元がかからなかったりします。

また、煙や炎を抜く穴が少し大きかったり小さかったりでも、焼き上がりが変わってきます。

窯の中の作品を置いた場所でも違います。


これほど、複雑で微妙ですから、私のような素人に最初から出来るはずがありません。

これからが、また、楽しい苦労が始まります。

----------------苦労もまた楽し-----------------

独学秘話(7)
手前が最初に買った小さな窯で、奥が数年後に買った窯です。
両方とも現役です。





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Posted by 青風 at 07:08│Comments(0)独学秘話
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