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2009年07月03日

独学秘話(3)

玉を丸め、穴を開け、形を整え、天日で乾かし、海綿で水ぶきして形を再び整え、素焼きをし、釉薬をかけて、本焼き。

本焼きには、酸化焼成と還元焼成があります。

酸化焼成とは文字通り、窯の中に空気を十分に入れて焼く方法で、磁器の場合鉄分の酸化により、わずかに黄ばんだ感じになります。

酸化焼成は単に温度さえ上げればいいので簡単です。


還元焼成とは窯の中の酸素を抜いて焼く方法で、うまく還元がかかれば美しい白い肌に焼きあがります。

酸素を抜く方法はいくつかあるのですが、私の窯(電気炉)の場合は、不完全燃焼のガスの炎を窯の中に入れて、窯内の酸素を燃やすことで、酸欠状態を作ります。

独学秘話(3)
これが、不完全燃焼のガスで、この炎を穴から窯の中に入れてやります。

この理論は本に書いてあるのですが、これが難しい。(難しいを何乗もしていいくらいです)

今でも失敗するときがあります。

何せ、同じ窯の中の場所によって変わりますので、厄介です。

窯には癖がありますので、その癖を見分けなければなりません。




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Posted by 青風 at 07:03│Comments(0)独学秘話
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