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2019年05月02日

万葉集 荒雄物語

元号の「令和」が万葉集からとられていることから、万葉集がにわかに注目を浴びています。

私は万葉集を愛読しているわけではありませんが、ちょっとした係わりで一部だけ読んだことがあります。それが「荒雄物語」です。
私を知る人はすぐにピンとくると思いますが、私の名前が荒雄なんです。

実は、幼いころこの自分の名前が大嫌いでした。小学校3年生のとき、「自分の名前の由来を調べてきなさい」という宿題がでたので、家に帰って早速祖母に「おいの名前の荒雄はどういう意味で付けらしたと」と聞いたのです。

すると、祖母はにこにこしながら「お前は荒うなっとん育ってみろと、父ちゃんの付けらしたとたい」と。私が「なんで荒うならんばと」と聞くと「お前の兄ちゃんも姉ちゃんもあんまいおとなしかけんたい」と言ったのです。
私は小学生なりにあまりいい気持ちはしませんでした。そこで、荒という字を国語辞書で調べたら“荒々しい”“粗暴”など良い意味がなかったので「なんで荒雄なんて付けたんだ」と怒りが湧いてきて、結局宿題は提出しませんでした。
父や母に確かめようとも思ってのですが、何となく悔しさが先だって確かめることはしませんでした。

その後は人前で自分の名前を言ったり書いたりするのが恥ずかしくなり、いつも嫌なおもいで過ごしていました。

そんな中で小学校を卒業し、中学校の2年生の時、ふとしたことで伊万里に「荒熊稲荷神社」があり、また、かまどの神様が「荒神様」というのを知り「神様の名前にも荒がついているんだ」と、なんだか救われた思いがしました。その後は少し自信がつき恥ずかしいとは思わなくなり、名前をそれほど意識しなくなりました。

年も取って50代後半のころ、何となく荒雄というのをインターネットで調べていたら、宮城県に“荒雄神社”“荒雄川”“荒雄湖”“荒雄山”酒の名前で“荒雄”などというのがあり年甲斐もなく嬉しくなり心がワクワクしてきました。

それと同時に見つけたのが万葉集の中で「荒雄」という船乗りのことが10首詠まれているです。これはもう感動でした。

対馬の防人に食料を運ぶ途中で嵐に遭い遭難した荒雄の勇気をたたえながら、家族の悲しみを詠った物語です。
作者は山上憶良説が有力のようです。

私の名前が勇気ある男に育てと万葉集からとられていたなら、子供のころ嫌いにならなくて良かったかも?


  大君(おほきみ)の 遣(つかは)さなくに 情進(さかしら)に

     行き(いき)し荒雄(あらを)ら 沖(おき)に袖(そで)振る(ふる)


詳しくはこちらをご覧ください。


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