2010年05月27日
前立腺がん体験談
前立腺がんでよく言われる症状は、排尿が困難になる、 尿が頻繁に出る 、残尿感がある、 下腹部に不快感がある などです。
私の場合、症状は全くと言っていいほどありませんでした。
市の集団検診の血液検査でPSA値がグレーゾーンにあり、要精密検査の通知を受けたのが始まりです。
1回目の検査は触診検査です。これは、肛門から指を入れて診断してもらうもので、ちょっと気持ちが悪いくらいで痛いという事はありません。結果は異状なしでした。
1年後血液検査で再び要精密検査の通知が来ました。PSA値が前年より上がっていました。
こんどは大学病院に行き、生検を受けました。これは、 針で前立腺の細胞を採って、がん細胞の有無を検査する方法です。
部分麻酔で肛門から針を入れられます。個人差はあるようですが私の場合は、細胞を採る時「ウッ」というくらいの痛みがありました。10個所の細胞を採取され結果は異状なしでした。
半年後同病院で血液検査をしたところ、PSA値が上昇していました。そこで、再び生検です。こんどは12か所の細胞を採取され、結果は異状なしでした。ただ、PSA値の上昇が気になります。前立腺肥大での上昇の場合もあるようです。
ちなみにこの検査は日帰りで済みます。
それから半年後PSA値がまた上昇していました。そこで、こんどは全身麻酔をしてさらに多くの細胞を採取することになりました。肛門からは針を入れて10箇所、肛門と睾丸の間から針を入れて6箇所です。
全身麻酔ですから腰からの麻酔時が少し痛いくらいで、後は全く痛さはありません。最低1日の入院が必要です。
この検査で肛門と睾丸の間からがん細胞が見つかりました。
私の気持ちとしては「やっぱり見つかったか」という感じです。
実は私の父も前立腺がんでこの病院で手術を受けていたのです。
前立腺がんは進行が遅く初期で発見すれば、殆んど完治すると聞いていましたので、殆んどショックはありませんでした。
ただ、転移のことが心配でした。
がん細胞が発見されてからは、転移していないかどうかの造影検査です。この検査も異状なしでホッと一安心です。
次は治療方法をどうするかです。
放射線療法、ホルモン療法、手術療法、最近話題になっている重粒子線療法(保険がきかないので300万円以上かかります)
などがあり、様々な条件をあてはめてどれを選ぶかです。
もう一つの選択肢として、治療はせずにしばらく検査をしながら見守っていくこと、つまり、がん細胞がもう少し大きくなってから治療する方法です。これは万が一の転移を考えると選べませんでした。
結果的に私は全摘手術療法を選びました。理由としては、早期発見で完治の可能性が高い事です。放射線療法の場合完治は50%程度で、もし、再発した場合は手術は出来ない。ホルモン療法はこの段階では薦められないとのことでした。
ただ、手術は病気とは別の要因で、低い可能性ではありますが命を落とす場合もある事を覚悟しておかなければなりません。
この事は良い先生に出会う事がより可能性を低くします。
ともあれ私は手術も成功し、術後12日目に退院しました。
現在2週間以上なりますが、尿漏れが続いています。ただこれは必ず治るといわれています。長い人で6カ月くらいかかるそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この体験談を読んて下さっている人が月間数十人もいらっしゃるようですので、その後の経過を書かせていただきます。
現在2012年の8月ですから、術後2年数か月です。
尿漏れは約6カ月でほぼ止まりました。PSA値も正常です。
お陰さまで手術は成功したと言えます。
ただ、先のブログでは書かなかったのですが、手術する前にすごく迷ったことがありました。
それは、前立腺の中には勃起機能の神経が2本通っているので、その神経をどうするかです。
残さず全敵の方が手術は簡単で、残して手術する場合は出血多量になることもあると。
また、残して手術した場合でも、勃起機能が回復する可能性は低いとのことでした。
もうひとつ、残した部分に癌細胞が残っている可能性もあると。但しこの可能性については私の場合は非常に低いとのこと。
当時58歳でしたので微妙な年齢です。
先生も判断は難しいので、本人で決めてくださいとのことでした。
そこで私は、先生に「神経を残して手術をした場合、手術中に出血が多く危ないと判断されたとき、その時点で手術の変更は可能ですか」と尋ねたところ、それは可能だとのことでしたので、その判断は先生にお任せすることにして、神経を残す方を選びました。
かくして6時間ほどかかり無事神経を残して手術は終わりました。
少ない可能性にかけて回復することを願ったのですが、1年を過ぎてもほとんど回復せず経過しました。ただ、1年半を過ぎたころほんの少し回復の兆しが見えてきました。
2年数か月経った現在ですが、ある程度回復しているのですが、手術前には程遠いです。
ちなみに、自慰行為では男なら分かるあの感覚はあります。但し、液は外には出ません。
前立腺がんも50歳代も増えてきていると聞いていますので、私のような迷いがある人も多いかと、参考になれば幸いと思い切って書かせていただきました。
私の場合、症状は全くと言っていいほどありませんでした。
市の集団検診の血液検査でPSA値がグレーゾーンにあり、要精密検査の通知を受けたのが始まりです。
1回目の検査は触診検査です。これは、肛門から指を入れて診断してもらうもので、ちょっと気持ちが悪いくらいで痛いという事はありません。結果は異状なしでした。
1年後血液検査で再び要精密検査の通知が来ました。PSA値が前年より上がっていました。
こんどは大学病院に行き、生検を受けました。これは、 針で前立腺の細胞を採って、がん細胞の有無を検査する方法です。
部分麻酔で肛門から針を入れられます。個人差はあるようですが私の場合は、細胞を採る時「ウッ」というくらいの痛みがありました。10個所の細胞を採取され結果は異状なしでした。
半年後同病院で血液検査をしたところ、PSA値が上昇していました。そこで、再び生検です。こんどは12か所の細胞を採取され、結果は異状なしでした。ただ、PSA値の上昇が気になります。前立腺肥大での上昇の場合もあるようです。
ちなみにこの検査は日帰りで済みます。
それから半年後PSA値がまた上昇していました。そこで、こんどは全身麻酔をしてさらに多くの細胞を採取することになりました。肛門からは針を入れて10箇所、肛門と睾丸の間から針を入れて6箇所です。
全身麻酔ですから腰からの麻酔時が少し痛いくらいで、後は全く痛さはありません。最低1日の入院が必要です。
この検査で肛門と睾丸の間からがん細胞が見つかりました。
私の気持ちとしては「やっぱり見つかったか」という感じです。
実は私の父も前立腺がんでこの病院で手術を受けていたのです。
前立腺がんは進行が遅く初期で発見すれば、殆んど完治すると聞いていましたので、殆んどショックはありませんでした。
ただ、転移のことが心配でした。
がん細胞が発見されてからは、転移していないかどうかの造影検査です。この検査も異状なしでホッと一安心です。
次は治療方法をどうするかです。
放射線療法、ホルモン療法、手術療法、最近話題になっている重粒子線療法(保険がきかないので300万円以上かかります)
などがあり、様々な条件をあてはめてどれを選ぶかです。
もう一つの選択肢として、治療はせずにしばらく検査をしながら見守っていくこと、つまり、がん細胞がもう少し大きくなってから治療する方法です。これは万が一の転移を考えると選べませんでした。
結果的に私は全摘手術療法を選びました。理由としては、早期発見で完治の可能性が高い事です。放射線療法の場合完治は50%程度で、もし、再発した場合は手術は出来ない。ホルモン療法はこの段階では薦められないとのことでした。
ただ、手術は病気とは別の要因で、低い可能性ではありますが命を落とす場合もある事を覚悟しておかなければなりません。
この事は良い先生に出会う事がより可能性を低くします。
ともあれ私は手術も成功し、術後12日目に退院しました。
現在2週間以上なりますが、尿漏れが続いています。ただこれは必ず治るといわれています。長い人で6カ月くらいかかるそうです。
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この体験談を読んて下さっている人が月間数十人もいらっしゃるようですので、その後の経過を書かせていただきます。
現在2012年の8月ですから、術後2年数か月です。
尿漏れは約6カ月でほぼ止まりました。PSA値も正常です。
お陰さまで手術は成功したと言えます。
ただ、先のブログでは書かなかったのですが、手術する前にすごく迷ったことがありました。
それは、前立腺の中には勃起機能の神経が2本通っているので、その神経をどうするかです。
残さず全敵の方が手術は簡単で、残して手術する場合は出血多量になることもあると。
また、残して手術した場合でも、勃起機能が回復する可能性は低いとのことでした。
もうひとつ、残した部分に癌細胞が残っている可能性もあると。但しこの可能性については私の場合は非常に低いとのこと。
当時58歳でしたので微妙な年齢です。
先生も判断は難しいので、本人で決めてくださいとのことでした。
そこで私は、先生に「神経を残して手術をした場合、手術中に出血が多く危ないと判断されたとき、その時点で手術の変更は可能ですか」と尋ねたところ、それは可能だとのことでしたので、その判断は先生にお任せすることにして、神経を残す方を選びました。
かくして6時間ほどかかり無事神経を残して手術は終わりました。
少ない可能性にかけて回復することを願ったのですが、1年を過ぎてもほとんど回復せず経過しました。ただ、1年半を過ぎたころほんの少し回復の兆しが見えてきました。
2年数か月経った現在ですが、ある程度回復しているのですが、手術前には程遠いです。
ちなみに、自慰行為では男なら分かるあの感覚はあります。但し、液は外には出ません。
前立腺がんも50歳代も増えてきていると聞いていますので、私のような迷いがある人も多いかと、参考になれば幸いと思い切って書かせていただきました。
Posted by 青風 at 20:07│Comments(2)
│○日記
この記事へのコメント
初めまして。前立腺癌で検索しててたどり着きました。2012年2月に宣告され今があります。年齢的な事が一番であり、やはり疑問点が多々あり不安な毎日と言っても大袈裟じゃない状況です。
伊万里焼のアート作品を作られてるとか、、、素晴らしく感じました。
もし良ければ俺のブログへも訪問してください。
決して怪しいものじゃないですよ。^m^怪しいのは俺の身体だけです。(-。-)y-゜゜゜
伊万里焼のアート作品を作られてるとか、、、素晴らしく感じました。
もし良ければ俺のブログへも訪問してください。
決して怪しいものじゃないですよ。^m^怪しいのは俺の身体だけです。(-。-)y-゜゜゜
Posted by エジソン at 2012年08月24日 07:00
エジソンさんへ
コメントありがとうございます。
貴ブログ拝見させていただきました。
私の場合とは事情が違っているようですので、本当に不安な毎日だと思います。
私の作品までご高覧頂きありがとうございます。
コメントありがとうございます。
貴ブログ拝見させていただきました。
私の場合とは事情が違っているようですので、本当に不安な毎日だと思います。
私の作品までご高覧頂きありがとうございます。
Posted by 青風 at 2012年08月24日 17:18