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2012年07月23日

教育委員会はいらない

【PTA奮戦記】№7

ーーーーいじめをどう防ぐーーーー

いじめで大きな事件にまで発展した学校で、最初に校長が言うことは「それまでいじめは確認できなかった」と言うことだ。しかし、後に「良く調べてみたらいじめはあっていた」と言うのがほとんどだ。学校の先生が全員知らなかった言うことはあり得ない。もし本当に気付かなかったとしたら先生の資格はない。

ただ、あのように言わざる得ない構図があると私は考える。教育委員会との関係だ。学校で問題が起こったことは、教育委員会に表向き逐一報告をしなければならないようになっている。従って、報告がなかった事案については双方何事もなかった事になる。公の場ではそうなるのだ。戸籍のない人間は本人が傍に居てもこの世に存在しないことになるのと同じだ。

それが学校評価につながってくる。先生方にとっては出世にも影響を及ぼすのだ。
もっと障害になっているのは報告の仕方だ。一つの事案を報告するのに大変な量の書類が必要で時間と労力がいる。他のさまざまな学校運営の妨げになるくらいに大変な作業になる。
学校評価とか出世など関係なく子供たちに本気で向き合っている先生たちにとっては、この部分が問題になるのだ。報告書で時間を割かれて子供たちに向き合う時間を取られるくらいなら報告をせずに済ました方が子供たちの為になるという判断がされるのだ。

教育委員会がそこまで詳しい報告書を求めるのは、一部の保護者対策・マスコミ対策の部分もある。何かあったとき自分たちはここまでやっているのだと証拠を残しておく必要があるのだ。
ここに悪循環が起きている。マスコミも一部の保護者も子供たちの為にと教育委員会や学校にちゃんと仕事をしろ、情報をオープンにしろと強く迫るが、その対策がこれだ。

過去の事例をストックしておいて、その後起きた出来事に対し、それをもとに解決策を取っていく為のものだけだったらそこまで詳細に書く必要はないのだ。

この悪循環を断ち切らなければならない。それが出来るのがPTAと私は考える。先生と保護者が本気で取り組めば学校運営に教育委員会は必要ない。各役所に教育課を作って事務的処理をしてくれれば十分だ。

ある校長先生がこんなことを言っていた。
教員が生徒の方を見なくて、教育委員会の方ばかり見ているのがいる。そういう教員が教育を曲げてしまっている。教員は教育委員会を見て仕事をしてはいけない。子供たちを見て仕事をすればいい。子供たちをしっかり育てていれば、保護者も何にも言わない。

まさにその通りで、言う必要がない。

言わずもがなだがPTAとはP:Parents(両親) T:Teacher(先生) A:Association(団体)の意だ。PTAは保護者の団体のように勘違いされる場合が多いが、ちゃんと先生も中に入っている。ただ、中心になるのは保護者だ。



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